生活インフラに直結する住宅設備は、トラブルが発生すると一刻も早い解決が求められるが、従来のFAQは言い回しの違いに弱く、利用者が目的の答えにたどり着けないまま問い合わせが増えるという悪循環が起きていた。繁忙期には入電が平時の約2倍になり、現場の負荷が上がるほど待ち時間も増えて顧客満足度の低下につながる。Web上で自己解決を後押しし、必要な人だけがスムーズに修理手続きへ進める“最短ルート”の設計が急務だった。
一つの解決策として「問い合わせフォーム直前AIレコメンド」を導入する。これは、ユーザーが問い合わせフォームに入力し始めた時点で、入力中の言葉から“何に困っているか”を読み取り、最も役立つFAQ記事や修理のWeb受付ページへのリンクをその場で自動提示する仕組みである。ここでいうAIレコメンドは“商品推奨”ではなく、“状況に合った解決手順の提示”を意味する。たとえば給湯器で「お湯が出ない」と打ち込めば、AIが文章の意味を理解し、蛇口か自動湯はりかといった違いを踏まえて、該当する対処記事や修理受付へ最短導線を見せる。さらに、検索欄での言い換え(リモコン/操作パネル/画面など)にも強い検索エンジンを組み合わせ、トップ画面の導線を“修理Web受付”や“取扱説明書”に張り替えることで迷わず進める画面にする。結果として、フォーム直前で自己解決できる人が増え、どうしても問い合わせが必要な人は必要な情報を添えてスムーズに送信できるため、対応の速さと満足度が同時に上がる。
実事例に基づく効果としてフォーム経由のWeb問い合わせが30%減少し、一次対応の処理工数も同率で圧縮される。参考として1件あたりの一次対応を平均8分とすると、月1,000件規模のフォーム問い合わせでは約2400分、すなわち約40時間/月の削減に相当するという試算になる。
Web経由の問い合わせを30%削減し、修理受付のWeb化率は前年対比で7ポイント向上。FAQの“記事にたどり着けたか”という指標も80%を達成し、HDI-Japanの2024年公開格付け(問い合わせ窓口/Webサポート)で最高評価の“三つ星”を2年連続で獲得。自己解決率の向上によるサポートコスト圧縮と評価向上による信頼醸成を同時に実現し、投資効果は問い合わせ削減分の人件費圧縮だけでも短期での回収が見込める。
ノーリツは検索型AI-FAQを導入し、ユーザーの入力中の言葉から意図を読み取ってFAQ記事や修理Web受付をその場でレコメンドする仕組みに刷新。トップ画面の導線も見直し、意図予測に強い検索とフォーム直前のAIレコメンドを組み合わせて自己解決を促進した。結果としてWeb経由の問い合わせを30%削減し、修理受付のWeb化率は前年から7ポイント向上。HDI-Japanの公開格付けで問い合わせ窓口とWebサポートの両部門が最高評価の“三つ星”を2年連続で獲得した。
現場サービスや施工会社向けポータルに展開すれば、現地の型番やエラーコード、設置環境に合わせて点検手順や交換部品を提示できる。販売店・工務店向けには、施工マニュアルの該当章や動画を即時に示して工期遅延を防げる。製品IoTデータとつなげれば、異常兆候が出た瞬間にユーザーアプリへ“今すぐできる対処”と“修理予約”を同時表示するなど、予防保全と顧客体験を両立できる。
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