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みずほ銀行のAI・RPA活用による帳票処理業務の着実な効率化事例

業界:finance 部門:it 課題:efficiency ソリューション:automation

背景・課題

みずほ銀行では、多種多様な帳票を紙ベースで受領・処理する業務が依然多く、人手に頼るプロセスが業務負担・コスト増大の要因となっていました。特に、社内での帳票内容の確認やシステム入力、ミスのチェックに多大な時間がかかっていました。

AI活用ソリューション

帳票のうち形式が統一されたものから優先的にRPAとOCRを導入することで、一部業務の自動化を段階的に推進。AI-OCRによって手入力の作業負担を減らしつつ、確認作業や例外処理については従来通り人手での対応を残しました。全体の約30〜40%の帳票処理を自動化し、現場の業務効率と精度の向上に寄与しています。

AI導入前後の変化

導入前 (Before)

  • 全て手作業で帳票内容の入力・チェックを行っていたため、例えば1週間あたり合計60時間ほどの工数がかかっていた。
  • 週あたり約22時間(約35%)の工数削減を実現。

導入後 (After)

  • 形式が共通化された帳票については自動化し、週あたりの工数は約38時間に削減。例外処理や手書き帳票は引き続き人力で対応。

イメージ図

AI活用イメージ図

成果・効果・ROI

自動化対象となった帳票業務については入力ミスが大幅に減少し、単純作業の負担も着実に軽減。自動化導入部分のROIは年間で1年半ほどで回収できる見込みとなっています。現場の担当者からも『入力や確認作業のミスやストレスが減った』という声が聞かれています。

実事例

みずほ銀行では、AI-OCRとRPAを用いて標準フォーマットの帳票処理を自動化し、手入力作業時間の3割以上削減を実現しました。例外帳票や手書き様式は引き続き現場対応とする現実路線の取り組みです。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01285/010900105/

さらなる展開

標準化可能な帳票業務については自動化範囲を拡大予定。さらに、他の文書業務(経費精算や顧客情報入力等)への横展開を図り、段階的に業務効率化の幅を広げる計画です。

導入ロードマップ

  1. 現状分析 - 各種帳票業務の現状フローを棚卸しし、自動化適用範囲を洗い出し。
  2. 小規模PoC(概念実証) - AI-OCRとRPA技術の試験導入で実際の認識率・自動化効果を検証。
  3. 本格導入 - 自動化が有効と判断された対象業務についてAIとRPAを本番環境に適用。
  4. 運用・定着化 - 現場フィードバックを元に業務ルールやフォーマットの見直し、運用最適化。
  5. 横展開 - 成果を元に、対象外の業務・関連部署にも順次展開。

ご相談・お問い合わせ

まずは無料相談から承りますので、AI活用のことならお気軽にお問い合わせください。