物流・運輸業界では、不良品発生やクレーム対応に長年マンパワーが割かれ、データも各拠点・部門に分散しているため全体動向を把握しにくい状況が課題です。部分的なデジタル化は進む一方、データを品質改善に活用できている企業は限られます。
まず現状の業務フローとデータを棚卸しし、クレーム種別や不良発生件数などを各拠点の現場担当者とともに月次で集計。そのうえで、既存のExcelや業務システムのデータを統合し、BIダッシュボードで可視化しました。一部AI技術も併用し、単純な異常傾向の自動アラートや、過去データからの発生要因候補の抽出など、“人”による意思決定を補助しています。AIの結果もあくまで補助値として参考にし、現場の意見を重視した分析サイクルとしました。
不良品発生率は一定期間で約8~10%改善、クレーム対応の集計作業も大幅に省力化できました。最初の2年間は限定的なROIですが、現場に負担をかけずにじわじわ運用定着・コスト削減効果が積み上がっています。
本事例では、AI導入を性急に進めるのではなく、現場との協調を重視して集計・分析環境を整備。その副産物として徐々にデータドリブンな改善文化が組織に定着してきた点に現実味があります。
https://knowledge.members.co.jp/column/20231009-logistics-ai-reality
在庫管理や受発注、従業員安全管理などでも同様の小規模AI・BI導入ノウハウを展開可能。現場意見をデータと併用し、地に足のついた改善文化を全社で醸成する中長期戦略にも適用できます。
まずは無料相談から承りますので、AI活用のことならお気軽にお問い合わせください。