home

AIによる広告効果予測の最新実用事例

業界:media 部門:marketing 課題:insights ソリューション:forecast

背景・課題

広告施策の投資対効果(ROI)や貢献度を事前に把握することは、現代マーケティングの大きな課題です。従来は過去の実績や経験則に頼りがちでしたが、変化の早い市場環境では、より精度の高い予測と迅速な戦略修正が求められています。

AI活用ソリューション

博報堂DYメディアパートナーズは、大規模な視聴ログデータと自社で蓄積した広告接触調査データを組み合わせ、統計的な手法およびAI(機械学習)を用いた広告効果予測モデルを開発・提供しています。AIは多数の変数を考慮しつつ、過去の実績データを学習し、ターゲットごとの広告想起率や購買リフトの予測を行います。これにより、従来よりも多角的な分析が可能になり、広告施策ごとの成果予測レポートを数時間~半日規模で取得できるようになりました。

AI導入前後の変化

導入前 (Before)

  • 広告配信後の事後集計やアンケート調査を待たないと結果が分からず、戦略見直しに1~2週間かかっていました。
  • 従来、仮説立案~集計・レポート作成まで延べ約15~30時間程度かかっていた工数が、AIモデル活用で5~10時間前後まで短縮しています。

導入後 (After)

  • AIモデルの活用で、施策前から成果予測を可視化でき、配信後の効果検証も短期間(半日以内)で実施可能となりました。広告主や関係各所との迅速な意思決定が可能になりました。

イメージ図

AI活用イメージ図

成果・効果・ROI

予測精度検証では、実施したTV広告キャンペーン8件中6件で想定範囲内のブランドリフト実績を確認。平均で12%程度の業務効率化と、広告投資判断スピードの向上による“実施件数の増加”が達成されています。定量効果としてROIの大幅な上昇や売上増加は一概に明記しませんが、意思決定の迅速化・再配分の柔軟化による副次的な経済効果が大きいと評価されています。

実事例

博報堂DYメディアパートナーズは、実際の視聴ログやクライアント企業の実績データを活用。某カテゴリ大手のTV-CM戦略で、配信前シミュレーション結果と実際の視聴・検索・購買リフト実績をクロス分析し、分析結果と事後データの高い一致率(80%以上)を示した実績があります。

https://www.hakuhodody-media.co.jp/news/info/20230110_39017.html

さらなる展開

現状は主に大規模マスメディア広告分野で活用されていますが、今後はデジタル広告やクロスメディア施策にもスキーム展開予定です。CRM・販促活動との連動によって、より高度な統合マーケティングへの活用が期待されます。

導入ロードマップ

  1. 現状分析 - 広告施策ごとのKPI・現状の集計フローの整理、データ蓄積状況・品質の棚卸しを行う。
  2. AIモデル適用性評価 - 過去の実績データをもとに、AI広告効果モデルの適用可能性を評価。試験分析を実施し誤差範囲を把握する。
  3. 検証導入(PoC) - モデルを限定案件でテスト運用、施策前シミュレーション結果と実績を比較し、導入効果や精度を評価。
  4. 社内検証・意思決定 - PoC結果に基づき、社内にて本格導入の要否・範囲を決定。必要な人員育成・フロー調整を実施。
  5. 本導入・展開開始 - 全社・全ブランドへの本格導入、AIによる予測レポーティングや意思決定サイクルの短縮を推進。

ご相談・お問い合わせ

まずは無料相談から承りますので、AI活用のことならお気軽にお問い合わせください。