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AI議事録作成ツールで業務効率化—実運用における課題と改善策を公開

業界:IT・通信 部門:情報システム・IT 課題:コスト削減・業務効率化 ソリューション:音声認識・AI議事録自動化

背景・課題

従来、社内会議の議事録作成には多大な時間と人手を要していた。AI議事録作成ツールの導入によって効率化を目指したが、単純な自動化だけでなく、誤認識や専門用語への対応、従業員の作業習熟などさまざまな課題も明らかになった。

AI活用ソリューション

株式会社アイネットは、AI議事録作成ツール『Notta』を導入。AI音声認識技術を用いて会議の発言を自動でテキスト化し、ドラフト議事録を生成する仕組みとした。一度のAI変換では誤認識や要約の過不足が残ることが多く、実際には担当者が生成された議事録を必ずチェック・修正する運用が不可欠と判明。そこで、以下の運用ルールを追加した:1) ツールに専門用語辞書を登録、2) 担当者向けの編集フローをガイド化、3) 誤認識が多い箇所へのタイムスタンプ自動挿入、という工夫を重ねた。

AI導入前後の変化

導入前 (Before)

  • 会議後すべて手作業で議事録を作成・チェックしており、1回の会議につき平均4時間を要していた。誤記や抜け漏れが残り、修正版作成も多かった。
  • 1会議あたり作業時間が平均25〜35%削減。誤認識や要約判断へのチェック作業は完全にはなくならなかったが、反復導入により削減率が安定してきている。

導入後 (After)

  • AI議事録作成ツールでドラフトを自動生成し、編集・チェックのみを担当者が実施。合計作業時間は約2.5〜3時間まで短縮した。作業負担やミスも減少した。

イメージ図

AI活用イメージ図

成果・効果・ROI

完全自動化は難しいものの、手作業時代と比べて着実に時間短縮・精度向上を実感。担当者の満足度も高く、時間・コスト面のROI改善効果が定量的に現れた(概算ROI:人件費換算で年間200万円規模の削減)。

実事例

株式会社アイネットではAI議事録作成ツール「Notta」を全社主要会議に導入。自動音声認識による議事録ドラフト生成と、人による編集フローの組み合わせで、作業の標準化と効率化を実現した。完全自動化の困難や編集ルールの工夫など、現場経験に基づく改善ノウハウも蓄積されている。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01226/022700001/

さらなる展開

会議種別ごとの運用マニュアルを今後全社展開し、他部門のヒアリングや横展開も進める予定。将来的には英語会議への拡張や要約機能強化も目指す。

導入ロードマップ

  1. 現状分析 - 現状の議事録作成フローと工数・課題の洗い出しおよび可視化を実施。
  2. 小規模PoC - AIツールを用い、特定会議で試験運用。誤認識・編集負荷等の課題リストアップ。
  3. 運用改善 - 専門用語辞書や編集フロー整備・マニュアル化を展開。
  4. 社内横展開 - 主要会議に順次拡大。運用上のナレッジ・課題共有も行う。
  5. 全社導入・PDCA - 全体展開後も継続的に運用・改善サイクルを回し、さらに効率化を追求する。

ご相談・お問い合わせ

まずは無料相談から承りますので、AI活用のことならお気軽にお問い合わせください。